推し君のこと

つい半年位前までは『ガチ恋』という言葉すら知りませんでした
私自身は根暗で引きこもり体質なのに何を間違えたのか世間一般的には華やかに見えるような職業に就いてしまっています
当たり前のように周りは所謂リア充、キラキラしてる人達ばかりです
お家大好きぼっちゲーマーだけど特に寂しいと思うこともなく、でも灰色の毎日を過ごしていたような気がします

ちょっとしたキッカケで推し君の作品を見つけて声を聞いて、あまりの衝撃に咄嗟にイヤホンを外しました
声が、好きすぎる！
推し君の他の作品も買って、何度も何度も聞きました
推し君がいる世界の事を少しでも知りたくて、推し君以外の人の作品も聞いてみたけどコレジャナイ感が半端なくて、改めて推し君の技術の高さに驚いたり
この時点では純粋に応援したい気持ちしかなかったです

恋愛に疲れてうんざりしてた私にはお耳の恋人くらいが丁度いい…

でも欲深い私はもっと推し君の声が聞きたくて、動画サイトにあるアーカイブを見つけてしまったのでした
お芝居をしていない地声もまた素敵
育ちがいいんだなと伺わせる言葉の選び方や垣間見える上品さ、他人を気遣える優しさ
誰にも見えないのに（声だけの放送なのに）お礼を言う時に頭を下げる誠実さ
勿論その全てがありのままの ”素” ではないかもしれないであろうことは重々承知だけど、そこには推し君自身の人格が伺い知れて
多分この頃から私はガチ恋に片足突っ込んでいたんだと思う

恋愛に似た気持ちはあるような気はするけど、声とほんのちょっとの人格だけで好きになるとか
ありえないでしょ
アホでしょ
と気持ちを否定しまくってました
なんなら、ものすっごいおブスだよきっと！
と思い込もうともしてた
仮におブスでも好きだなと思い始めたあたりからガチ恋に変化したんですかね…

推し君に出会って、灰色の毎日に色が見えた時のあの感覚は忘れられないです